かすログ

ゆうぽむなんだね

東京ゆうぽむコレクション

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 にじたび東京公演、配信やら現地やらで3公演とも参加してきました。出演キャスト的にどう考えてもゆうぽむ要素の強い公演になりそうだったし参加するしかないですね。

 というわけで感想を語っていきたいと思います。

 

 と、本題に入る前にまずはキービジュアルの話から。

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 こちらのキービジュアル、東京公演は渋谷にある会場というのもあってかハチ公前に立っている侑が描かれていますね。

 このイラストが最初に発表された時、侑はハチ公前で歩夢と待ち合わせでもしてるのかなー?と思っていたら、大西亜玖璃さんも同じようなことを言い出したのが面白かったです。まぁおそらく正解でしょう。

 ただ冷静に考えると、侑と歩夢はお隣さんなんだからハチ公前で待ち合わせしてないで家から一緒に行けよって話ですね。

(当然、ふたりがわざわざ外出先で待ち合わせしていることに対してのツッコミであって、侑の待ち合わせ相手=歩夢説を否定する意味では一切ありません。

 

 では本題のイベント感想に入っていきます。

 まずは広島と同様、「わちゅごなどぅー」の1番のみを披露しながら入場となった訳ですが、ここで驚いたのはやはり矢野妃菜喜さんも一緒に歌と踊りでパフォーマンスをしたことですね。

 ライブパートに矢野妃菜喜さんが出演すると言っても、まぁ「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」を始めとするセリフパートを叫ぶだけだろうなと予想していたので、ガッツリ歌って踊っている姿が披露されたのは良い意味で衝撃的でした。

 虹ヶ咲では披露する機会が無いだけで、矢野妃菜喜さんも実は歌も踊りも凄く上手なことは虹ヶ咲以外の活動などで把握していましたが、他のキャスト陣と同じくらいキレッキレな声と動きはさすがのパフォーマンス力でした。

 にじよんあにめーしょんはスクールアイドルとしてではなく、女子高生としての日常を描いた作品であるから、その主題歌である「わちゅごなどぅー」では侑も歌唱に参加できる、という極めて限定的な条件下でのみ実現する光景を生で味わうことができたことは本当に嬉しくて、これだけでも東京公演に現地参加できて良かったと思えるくらいです。

 

 その後はトークパートになります。

 2日目の昼公演のクイズでは広島同様他キャストが映像での出題になりましたが、最後の問題は東京のクイズっていうより普通に虹ヶ咲のクイズで笑いました。虹ヶ咲の舞台であるお台場は東京だから虹ヶ咲のクイズは実質東京のクイズってことで良いか…。

 にじよんのBDジャケットに描かれている物についてのクイズでしたが、ここは配信視聴だったので、「スマホ検索がダメなら実物で確認すればええやろ!」の精神で手元のBDで確認したら、キャスト陣も同じことをやり出して笑いました。

 肉とスイーツの2択ハーモニーで見事に12対1に分かれたのも笑い所としてかなり大きかったです。キャスト陣も本当にすぐ正解するとは思ってなさそうだったところも面白かったです。

 あとは矢野妃菜喜さんと大西亜玖璃さんが見た目という同じような理由から自分は猫に似てると回答したのは非常にゆうぽむを感じて良かったですね。

 

 続いてにじたび恒例のレジェガク2のコーナー。

 まずはキャラ紹介から入るわけですが、セツナとアユムが幼馴染という(妄想)設定になっているレジェガク世界でも、ユウとアユムもちゃんと幼馴染であることが明かされましたね。わかります。

 あとシズクが旅芸人ということで、前田佳織里さんが「芸人」でイジられていたのが面白かったです。

 選択肢については、そりゃあ14行きだよね〜と分かりきってたような結末から、この選択肢でダメなんだ?と意外なものもあって飽きなかったですね。ステータスがマイナスになることもあるんかい!!と驚いていたらピンバッジというアイテムをゲットして、これが今後どう関わってくるのかという点で今後の公演での展開も楽しみになる要素もありました。

 知力皆無なのに力と時の運だけで生きてる脳筋エッグに成長してるのは笑いました。この話の流れもあってか、カメラに抜かれた時に「パワー!」と叫ぶ矢野妃菜きんに君が見れたのも可愛くて良かったです。

 印象に残った選択肢としては、神社でお願いするのは良縁成就か、家内安全か、交通安全か、というもので、「まぁ侑と歩夢は実質家族みたいなもんだから、家内安全が良いよね」と考えていたら、大西亜玖璃さんが「まるで夫婦だから」と同じようなことを言い出したのが面白かったです。(またか)

 まず選ばれたのは良縁成就だったわけですが、その選択肢に進んだ結果、「誰かと良縁成就しようとしてる歩夢に動揺する侑」を見ることができたのはほんっっとうに良かったです。

 1期12話での「歩夢を最初から〜」発言といい、2期1話でのランジュに抱きつかれる歩夢を見た時の表情といい、実は嫉妬するのは歩夢側だけじゃなくて侑もなんだというのは地味に描かれてきていましたが、今回不意打ちで侑の嫉妬シーンを見られて最高にニヤニヤしました。さすがにじたび東京公演、ゆうぽむ要素をしっかり見せて……いや、魅せてきてくれます。

 まぁ14行きなんですけどね。いや、ゆうぽむ要素があまりにも良すぎてオタクが昇天するという点では確かに14行きで間違いないかもしれませんが。

 

 ファンミパート後からライブパートまでの幕間映像ですが、ここはやはり広島公演に続き2日目昼公演が強かったですね。何気に前回に続き選出された無敵級*ビリーバーが強い。あとこのコーナーは大西亜玖璃さんと矢野妃菜喜さんが担当してるので、現地で登壇してるキャストが幕間映像にも出演するという恐らく今後のにじたび全体を通してもレアであろう状況になってましたね。

 人見知りの人に送る曲ということで、やはり人と繋がることを重視してる璃奈の曲を選んだメンバーが多いのには納得でしたね。

 シンプルながら凄く良かったのがツナガルコネクトを選んだ相良茉優さんのコメント。人見知りを克服させようとするのではなく、むしろ「人見知りなあなたも素敵だよ」と肯定する言葉は、まさにツナガルコネクトが挿入歌として使われた1期6話でかすみが発した「ダメなところも武器に変えるのが一人前のスクールアイドルだよ」という言葉を体現しているかのようでした。

 

 そしてライブパートに入ります。広島公演に続き、相変わらず予想外な展開……というより予想外なことが起きるということが予想通りと言っても良いくらいこちらの予想も超えてく展開の連続でした。

 特にやられたのは、やはり2日目夜公演のせつ菜でしょうか。ここまでのにじたびライブパートで披露されてきた曲は、楠木ともりさんの身体のことが発表になるより前にリアルライブで既に披露されていた曲というのもあり、どちらかというと新しく生まれ変わったせつ菜のパフォーマンスを観て林鼓子さんのせつ菜も凄く良いじゃん!」となるようなライブでした。

 ですが東京夜公演で披露された曲はどちらも身体の発表後に生まれた曲というのもあり、振り付け有りでパフォーマンスされること自体が初めての曲で、「せつ菜役が林鼓子さんにバトンタッチしたからこその景色を見せてもらえた」ようなライブでした。

 それでも「ヤダ!」はまだ涙腺への刺激は少なかったんですよね。あれはスクスタやアニメ等で既存のMV(以降「原作」と表現します)が存在していなかったため、4thライブで披露されたトロッコ上でのパフォーマンスが実質原作みたいなものだったので、後述する「Infinity!Our wings!!」とは事情が違いましたし、むしろ初めて振り付け有りで披露される「ヤダ!」を観て「ヤダ!の振り付けってこんな感じなんだ〜」っていう興味深さの方が勝っていた印象ですね。

 あとは客席のコールのタイミングが予想外過ぎて、良い意味で笑いそうになってたのもある。

 1番やられたのは「Infinity!Our wings!!」でした。特に涙が出そうになったのは、3人が後ろを向いてお尻を振るシーンですかね。いや、真面目な話。

 あのシーンは可愛さもある中で3人揃ってキレッキレな動きをする鮮やかさが原作でも強く印象に残っていて、5thライブでも楽しみにしていた箇所でもあったのですが、その一方で「3人揃ってこの動きをするのは一生見られない光景なんだろうな」という気持ちもありました。

 でも、その見られないと思っていた光景が今目の前で繰り広げられている。そのことに気付いてからは感情が溢れてきました。先ほども書いたように、「せつ菜役が林鼓子さんにバトンタッチしたからこその景色」を今見ているんだな、と。

 

 そしてライブパートでの破壊力で言えばやっぱり歩夢のパフォーマンスの話は避けられません。

 まず1日目では指出さんと矢野妃菜喜さんのMCが唐突に入ったと思えば次の人がもう着替え終わってスタンバイしてるときて、2人の会話を早く終わらせようとする人といえば……?と思えば予想通り大西亜玖璃さんが登場しパフォーマンスをするかと思えば、

……おや?

 そう、曲が始まっても矢野妃菜喜さんが退場せず、階段の上で歌い始める大西亜玖璃さんを見つめる姿が。しかもその曲はイントロ無しの「Dream with You」ときました。

 もはや説明は不要なレベルだと思いますが、これはアニメ1期1話のセルフオマージュですね。

 確かに東京公演の出演キャストを見た時点からゆうぽむ要素のあるイベントになるだろうなとは思っていましたが、3rdライブですら見られなかったあの始まりの瞬間をここで見られるとは思っていませんでした。

 もちろん実際には観客がその場にいたわけですが、あの瞬間だけはふたりきりの空間が創り出されていた気がします。

 それとは反対の方向性でとても印象的だったのが、2日目夜公演での「夢への一歩」の前のMCの流れです。

 指出さんと矢野妃菜喜さんのMC中に急に窓から現れてお約束の圧を決めたと思ったら、今度は客席に向かって「あなたはよそ見せずに私の曲で楽しんでくれるよね☺️」という言葉を発しました。

 「高咲侑」という幼馴染がいる状況でありながら、客席にも幼馴染である「あなた」として接する上原歩夢がそこにいたんですよね。この空間には侑とあなたという2種類の歩夢の幼馴染が存在していた。この感覚はこれまでのライブでは感じたことのないものでした。

(人によっては3rdと5thでもあなたとしてライブに参加していたというスタンスの人もいるかと思いますが、少なくとも自分はアニメ準拠のライブではアニメでのあなたの姿である高咲侑が強すぎて、あなたとしてではなく普通の観客としてライブに参加している感覚でした)

 RADIOアニガサキやTwitterでの発言を聞いていると感じることですが、大西亜玖璃さんって普段は妃菜喜ちゃん大好き侑ちゃん大好きなムーブかましていても、例えばスクフェス2では侑がいる時空でプレイヤーは歩夢の幼馴染ではないことや、スクスタのサービス終了が決まったことに対しての言及として、ちゃんとあなたのことも幼馴染として扱ってくれるスタンスなんですよね。

 先ほど書いた「夢への一歩」前のMCからも、そんな彼女のスタンスを強く感じました。スクスタのサービス終了が決まって、「自分が歩夢の幼馴染でなくなってしまう」という嘆きの声も見かけることが多い今だからこそ、なおさら今回の大西亜玖璃さんの言葉が魅力的に感じました。

 1日目の「Dream with You」が高咲侑に対して初めて見せた楽曲であるのに対して、「夢への一歩」はあなたに対して初めて見せた楽曲という対比も良いですね。ともすれば、2日目夜のイントロ有りの「Dream with You」はその中間地点といったところでしょうか。

 

 「夢への一歩」が終わった後は「あなたの理想のヒロイン」のイントロが流れだし、前田佳織里さんが入場しつつあるのに大西亜玖璃さんが退場せずにその場で踊りだす。ひっそり期待はしていましたが、本当にやってくれるんですね。A・ZU・NAファンミ以来の、「Wあなたの理想のヒロイン」を!

あ、大西亜玖璃さんはそのまま帰るんですね。了解です!

 

 ライブパートでは今回のメインディッシュである「わちゅごなどぅー」のフルも披露されましたね。矢野妃菜喜さんがパフォーマンスする件についての感想はオープニングverの方で語ったのでフルならではの感想を。

 現地で見るとより感じましたが、矢野妃菜喜さんがステージ上で動き回っていて凄く忙しそうであり楽しそうだったのが印象的でした。

 あとは普通なら観客がコールするような箇所も矢野妃菜喜さんが声出しまくっていたところからは、矢野妃菜喜さんは演者でありつつも、こちら側の人間でもあるということが如実に表れていたかと思います。

 この曲の目玉ポイントであろう「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」の会場の一体感も凄かったです。(観客だけの一体感だけでなく、矢野妃菜喜さんとの一体感も含めて)

 正直言うと最初は、この部分は自分も叫ぶべきなのか矢野妃菜喜さんの声をしっかり楽しむべきなのかは考え中でした。(もちろん、レギュ違反やよほどの迷惑行為でない限り、ライブの楽しみ方に「べき」なんて概念は無いんですけどね。あくまで自分が満足できるやり方はどちらなのかという話。)

 これについては2日目昼のMCで矢野妃菜喜さんが言った「一緒に叫んでくれてありがとうございます」という発言が答えだと思っていますし、その発言はシンプルに嬉しかったです。

 

 夜公演ではライブパートも文句無しで楽しかったしで良い終わりだな〜と思っていたら、まさかの新情報が色々と発表されて衝撃を受けました。いや、北海道公演のラストにお知らせはあるだろうな〜とは思っていたけど、まさか東京公演の段階で発表が来るのは完全に不意打ちでした。

 ゆうさんぽ3やらユニットライブ円盤も楽しみですが、やっぱり大きかったのは6thライブ開催決定ですね。この日1番大きな声出た気がしますし、現地でこの瞬間を見届けてられて本当に良かったなと思います。

 実を言うと4thライブやら5thライブやらの告知を見た時は「まぁやるよね〜」くらいの気持ちだったのですが、今回で改めて次のナンバリングライブの開催が発表されることがいかに嬉しいことなのかというのを心から実感しました。

 

 というわけでにじよん東京公演の感想を語ってきました。それにしても、広島公演が終わってから東京公演までの間に色々なことがありましたね。スクスタのサービス終了発表とか。

 今回の東京公演はその発表があったからこそ刺さるというか、スクスタのサ終決定はしたけど今後も虹ヶ咲は盛り上がっていくことを示したようなライブだったかと思います。

 6thライブの発表などもそうで、スクスタというわかりやすい虹ヶ咲の供給媒体は無くなってしまうかもしれないけど、虹ヶ咲はまだまだ終わらないということを見せられたように思います。

 そう強く感じた理由には東京公演では全公演で「未来ハーモニー」が披露されたこともあると思っています。タイトルに未来と入っているように、これからの未来に向かって歩いていくような曲で、テレビアニメ放送前に発表された曲だったというエピソードもあって、この曲を聴くと「これから虹ヶ咲というコンテンツには良い未来が待っている」ということを感じずにはいられないんですよね。

未来あるよ(笑)

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 また、スクスタのサ終が決まった時の運営だよりには以下のような文言がありました。

これからはより一層TVアニメのニジガク、そしてスクスタのニジガクが融合し、プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会としてまた新たな夢を追いかけていきます。

 今回のにじたび東京公演は、まさにこの言葉を体現したかのようなライブだったなと感じました。

 先ほど歩夢のライブについて語った時の、高咲侑がいる空間でも客席のことをあなたとして扱ってくれる大西亜玖璃さんのスタンスとか、矢野妃菜喜さんが演者としてパフォーマンスしたりコーレスまで披露したりと、「アニメ世界とスクスタ世界が融合した世界」におけるリアルライブがどのような風に展開していくのか、その一端を見せてもらったような気がします。

 6thライブがどんなライブになるのか全く予想はつきませんが、今後の虹ヶ咲にも面白そうなことがたくさん待っていそうだな、と思える公演でした。