かすログ

ゆうぽむなんだね

そうだ ロンドン、行こう

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 というわけでアニメ2期12話の感想を語ります。

 

ゆうぽむ

 はい、今回は侑と歩夢の幼馴染コンビに焦点が当たった回でした。

 12話でゆうぽむ回という点では1期を踏襲しつつ、歩夢ひとりが抱える問題を描いた1期12話と違い、2期12話では侑と歩夢の両者が同じ問題を抱える様子が描かれたというのが対比ポイントとして綺麗でした。

 

 歩夢の留学期間が思ったより短かったことは3期を望む自分としては助かりましたが、歩夢にとっては期間の問題ではないと思います。

 歩夢の留学と侑の作曲コンクールの共通点は「将来のことにも関わる」ということ。

 歩夢の留学が終わればまた一緒の時間は続きますが、今回の出来事がキッカケで侑と歩夢は将来的には別の道を進むようになるかもしれない。そんな気がしたから、ふたりは互いの背中を押せずにいたのだと思います。

 

 ふたりに対して彼方がかけた「背中を押して距離が離れたって、押してくれた手の温もりは残るよ」という言葉、これはDream with Youの「繋いだ手その温もりが」という歌詞の対比だと考えています。

 1期1話時点での侑と歩夢の関係は手を繋ぐこと…つまり一緒にいるという関係性だけでしたが、2期12話にきてお互いの背中を押しあうという関係性も生まれたのだな、と思うと感慨深いです。

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 「侑ちゃんもどんどん進んでってくれなきゃ置いてっちゃうんだから」と侑をからかうように言う歩夢がかわいかったですね。

 「仲間でライバル」という言葉がひとつのテーマになっているこの作品ですが、これまでの侑はスクールアイドルのみんなを支える役割であり競い合うことはしなかったため、侑に関してはこの言葉はあまり当てはまらなかったと思います。

 けれど2期12話にしてついに、侑と歩夢も「仲間でライバル」の関係になったということが歩夢の言葉に表れていますね。これからのふたりの関係にも期待です。

 

近江姉さん

 今回はゆうぽむ回であると同時に彼方回でもあると言えるくらい重要なポジションを担当した彼方。かわいさも、お姉さんらしい包容力や頼もしさもたくさん見せてくれました。

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 相談事をされて引き受けつつも少し困惑顔をしてるのがかわいいですね。

 

 今回ゆうぽむの抱える悩みを解決する鍵を握ったのが彼方というのは個人的に意外で面白かったです。

 1期12話で鍵を握ったのがせつ菜というのはわかりやすく納得なんですよ。侑と歩夢がスクールアイドルに惹かれるキッカケを作った人物だったり、本人に悪意は無くとも歩夢の心を乱す一因となった人物でしたし。

 その一方で、彼方ってそこまで侑と歩夢コンビに縁のあるキャラではないと思います。そんな彼方が今回侑と歩夢の悩みを解決する鍵となる役割を担ったのが面白いと感じたのです。

 彼方が今回鍵を握った要因としては、彼女にも遥ちゃんという存在がいるからだと思います。

 彼方も遥も幼い頃からずっと一緒にいましたが、今ではラブライブに出場する遥とラブライブに出場しない彼方で、それぞれ違う道を選んでいます。それは幼馴染としてずっと一緒にいたけど違う道を進もうとしてる侑と歩夢と同じですよね。

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 だから今回は彼方が重要な役割を担ったのでしょう。「始まったのなら貫くのみです」という言葉が一度大好きを諦めようとしたせつ菜ならではの言葉だとするなら、「押してくれた手の温もりは残るよ」という言葉も彼方ならではの言葉なのかもしれませんね。

 

スクールアイドルたち

 今回虹ヶ咲のスクールアイドル同好会やラブライブ出場校のファンたちは、オンラインでスクールアイドルたちへエールを送ります。

 ラブライブに出場しないという道を選んだ同好会ですが、こうしてラブライブに出場する人たちを応援するという形で関わってくるのは良いですね。

 そして今回のこのシーンで、これまでの描写への納得と布石の上手さを感じました。

 アニメ1期の頃や2期冒頭でこういうシーンがあっても正直違和感を覚えていたと思うんです。

 というのも、1期3話でラブライブには出ないという道を選んで以降1期ではラブライブの話は一切出てこず、完全に虹ヶ咲は大会のラブライブとは無関係の作品であるという印象だったので、そこから急にラブライブに出場する人たちを応援するという展開は少し急すぎると感じてしまう気がするんですよ。

 ですが2期では、例えば5話では展示会でラブライブの優勝旗を見るシーンがあったり、11話で部になればラブライブなどの大会に出場できるということが話題になったりと、ラブライブの存在が話の中で少しずつ目立つようになってきていました。だから今回の話でラブライブ出場者にスポットが当たっても、特に違和感が無かったのだと思います。

 自分としても上記のシーンでは、1期の頃は3話以外ラブライブと無縁の話だったのになんで2期になってラブライブの名前を出してくるんだろう?と少し疑問に思ってました。今ではそれらのシーンが今回のための布石だったと納得できます。

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 スクールアイドルたちのシーンで「トキメキへ!」のアレンジBGMが流れていましたが、これは侑の曲というイメージがあったのでこれも意外な展開でした。

 この曲が最初に流れたのは2期8話で侑が自分を表現したいというトキメキの正体に気付いたときです。そういう意味ではエールを受けて力をもらったスクールアイドルたちが、これからラブライブという場で目一杯自分を表現するシーンという意味を持っているのかもしれません。

 そもそも侑のトキメキはスクールアイドルを見たことで感じたものだったのだから、この「トキメキへ!」のアレンジ曲は元々侑とスクールアイドル両方の持ち曲だったとも考えてられますね。

 

おわりに

 というわけで、2期12話の感想を簡単にですが語ってきました。

 12話がゆうぽむ回という点で1期を踏襲しているという話をしましたが、12話時点で進行していた問題を全て解決し、お祭りムードで最終回に向かうという構成も1期の頃と同じですね。

 作中での1stライブのタイトルも、13話のサブタイトルも、文句なしの王道にして理想。ストレートにこちらの心が熱くなるようなものをぶつけられてきました。

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 あとはひたすらに最高のお祭りを楽しむのみです。自分もお台場で最終回を見届けさせていただきます。

 

 それでは、最高の景色を見た後で、またいつかお会いしましょう!!