かすログ

ゆうぽむなんだね

全ての道はゆうぽむに通ず

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 にじよんあにめーしょん1話が公開されたので語っていきます。

 

普通の感想

 今回はステージの上ではなく、日常でのみんなの様子も届けたいということで侑がビデオを回すシーンから始まります。にじよんという作品自体、アニメやスクスタという彼女たちがスクールアイドルとして頑張る姿を描いた作品からは少し外れて彼女たちの女子高生としての日常を描いた作品であることを考えると、この展開はにじよんのアニメ1話の導入として納得のものだったのではないかなと思います。

 そして、そういうことなら欠かせない存在がいる、とカメラは侑の方へ向けられます。確かに、侑は2期で作曲やピアノ演奏という形で彼女たちの活動に関わるようになったり、最終話では「侑ちゃんもスクールアイドル」とまで言われるようになりましたが、それでも彼女は本来ステージに立ってパフォーマンスをする存在ではありません。ですが今回はステージ上での姿ではなく日常での姿を見せるというお話です。であるならば、ステージには立たずともスクールアイドル同好会の大事なメンバーである侑にもスポットが当たるのも必然でしょうね。

 にじよんあにめーしょんの主題歌でもある『わちゅごなどぅー』に侑が歌唱で参加している件に関しても、今回はスクールアイドルとしてではなく女子高生としての日常を描く作品だから侑も歌唱に参加できた、との理由付けが発表時の生放送内で説明されていたかと思います。このように、「にじよんが日常作品であるからこその高咲侑の立ち位置の変化」というのは今後の展開を見る上で注目してみると面白いポイントになるかもしれません。

 ED映像では侑が全メンバーひとりずつと一緒に何かをする様子が映しだされ、侑を中心に描かれたものになっていましたが、これにより(3rd前のメンバー紹介やスタンプラリーなどの番外編を除き)にじよんに初めて本格参戦となる侑の存在がにじよん世界に一気に受け入れられていくような演出に感じました。にじよんシーズン4の序盤で栞子が各メンバーたちと絡む構成になっていたのと同じような感覚かもしれませんね。

 今回のオチに使われた「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」というセリフ。これは知っての通り中の人の持ちネタであって作中で侑はこんなセリフは一切言っていません(今後も言わない、ということを証明することもできませんが)。こういう描写を見ると、にじよんあにめーしょん世界も決してテレビアニメ本編時空の地続きというわけではなく、少しギャグ補正の入った特殊時空のお話なのかなとも感じます。

 そんなわけで、今後も侑の活躍が楽しみです。

 あとは、こういう時に強くアピールしてくるかすみはやっぱり中須かすみって感じでかわいいですね。お顔アップでファンサ力も高いです。

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 他には侑がみんなから誰が1番なのか問い詰められるシーン、他のみんなは「もちろん自分だよね」って感じで自信満々に名乗りを上げている中、「私も立候補したいです」とやや控えめに名乗りを上げる栞子がかわいかったのと、ひとりだけガチめに不安そうな声で「侑ちゃん…?」と呟く歩夢がとても良かったですね。

 

ゆうぽむの話

 さて、今回の1話はよく見てみると非常に濃厚なゆうぽむ回であるという印象でした。そのあたりの話を進めてみたいと思います。

 

 まずは先程も触れた「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」という侑のセリフ。

 これは一見ゆうぽむからは遠い侑ハーレムものを象徴する言葉のように見えるかもしれませんが、自分は少し違う見方をしています。

 そもそもの自分の解釈を語ると、スクスタのあなたちゃんはゲーム内でキズナエピソードという形で全員とほぼ同じくらいに強い関係を結んでいて、スクスタには恋愛ゲームのような雰囲気もあるため、あなたちゃんがハーレム主人公みたいな扱いを受けるのはわかります。

 ですが侑の場合はというと、たしかに2期3話で悩んでると発言したときに全員から一斉に心配されるくらいには仲間たちから大切にされてることは読み取れますし、侑も同好会の仲間たちを大切にしているとは思いますが、アニメでは1期12話や2期12話をはじめとして侑と歩夢の関係の強さが描写されてるシーンが強く、あくまで個人的な見解にはなりますがカップリングという面でいうと侑はあなたちゃんのようなハーレムタイプではなく、歩夢のことを特に大事にしているキャラだと認識しています。

 では侑から発せられた「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」というセリフは何なのか。これは単純に「スクールアイドルとして」という意味だと自分は考えます。会話の流れ的にもスクールアイドルとして誰が侑にとっての1番なのかっていう話でしたしね。

 ゆうぽむの関係性において大事な要素として「"友達としての関係""ファンとスクールアイドルとしての関係"を公私混同せずに別物として築いていること」があると自分は思っています。

 歩夢と侑は幼馴染として大親友ではありますが、歩夢は侑だけを見るのではなく1期12話を経てスクールアイドルとして侑以外のファンも大切にできるようになった。スクールアイドルになった以上は友達であってもあくまで侑のことをファンのうちの1人として見る。それがゆうぽむの美しさだと。

 で、これって歩夢から侑だけでなく侑から歩夢に対するものとしても言えるのではないかと思いました。

 侑にとって歩夢は大切な幼馴染だけど、だからといって歩夢だけを応援するのではなく、あくまでファンとして歩夢のことは1人のスクールアイドルとして見る。だから、友達として歩夢がどんなに大切であっても、スクールアイドルとして誰が1番かと聞かれると「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」になってしまうのではないかと。

 友達としての関係をスクールアイドルとファンの関係に持ち込まないゆうぽむの関係性って凄く綺麗だと思うし、それを象徴する言葉が「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」だとするなら、「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」って実質ゆうぽむ要素だと思うんですよね。

実質ゆうぽむ要素だと思うんですよね。

 

 他には冒頭のビデオ撮影シーンですね。みんなを撮影しつつまず最初に歩夢に話しかける侑、いただきました。(歩夢が侑に話しかけたからというのもある)

 後で他の人にも見せるための取材動画だからというのもあってか、歩夢をさん付けで呼ぶ侑&侑に敬語で話す歩夢が新鮮でかわいいです。ここらへんのやり取り、夫婦漫才感があってとても良いですよね。

 次に侑がカメラに向かって自己紹介するシーン。自己紹介中の侑のポーズが原作にある自己紹介中の歩夢のポーズと同じであることが分かります。

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 さらに侑の「不束者ですがよろしくお願いします」という言葉、聞き覚えがあるような気がしませんか?

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 そうです、これはスクスタにおいて歩夢が言った言葉と同じです。もちろんスクスタなのでこの歩夢のセリフ自体は侑ではなくあなたちゃんに対するものですが、重要なのは歩夢と侑が同じ言葉を発したということです。

 さすが幼馴染なだけあって、ポーズの癖やワードセンスが似ているのが最高に微笑ましいですね、これがゆうぽむです。不束者ですがっていう言葉は結婚のときに使うイメージがあるのもニヤニヤポイントですよね。

 最後にEDですね。歩夢と一緒にランニングをしつつバテ気味の侑と、そんな侑をニコニコ見つめながら並走する歩夢が微笑ましいです。歩夢は侑の体力の無さを知りつつそういうところもかわいいと思ってそうなイメージがあります。そもそも、歩夢の練習に付き合って侑も一緒にランニングしているという状況だけで美味しさがありますよ。

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 そこから他のキャラとも侑が一緒に何かをしている様子が描かれますね。全体的に侑の身体能力の低さが見られるのがイメージ通りで好きなのですが、じゃあ自分の中で侑に身体能力低いというイメージが付いた要因って何だったのかと考えると、最も印象的だったのは1期11話で不意打ちとはいえあっさり歩夢に押し倒されてしまったところです。

 つまり自分の頭の中では「侑の身体能力が低い」という情報の根底には例の押し倒しシーンがあり、そういう意味ではにじよんのED映像からは押し倒しをたくさん感じられます。押し倒しを感じるって何。

 次にせつ菜と侑がペンライトを振るシーン。スクールアイドルオタクであるこの2人ならではのかわいさがあって好きなんですけど、このシーンについては侑のペンライトの色に注目すればゆうぽむ要素は簡単に感じられるでしょう。(せつ菜、自分のこと応援してる?)

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 あと別にゆうぽむ関係ないんですけど、かすみのポーズをモノマネする侑は率直にめちゃくちゃかわいくて好きです。

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 EDラストのみんなで寝るカット。これも原作にあった場面を再現しつつ侑とR3BIRTH組を追加したものになりますが、歩夢の配置が微妙に違うんですよね。

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 おそらく今回のメインである侑をセンターに配置して、それにあわせて歩夢が侑の隣に来るようにしたのだと思いますが、これはもうゆうぽむを一緒に寝させようとする大いなる力が働いてると言ってもいいかもしれません。

 

 というわけで、にじよんあにめーしょん1話の感想を色々語ってきました。感想を書いていて思ったんですけど、アニメ自体は数分のものとはいえ細かい部分に着目したり他の媒体の知識があると思った以上の情報量で楽しめますね。

 これからもアニメの展開、侑の出番、ゆうぽむのいちゃつきを楽しみにしています。